吉本 浩二 (著)
淋しいのはアンタだけじゃない の1巻を読みました。
聴覚障害の世界をじっくりと取材して描かれた漫画です。
1巻の数ページを読んだだけで「あ、これは全巻買うやつだ」と思いました。
読み進めていくと・・・
漫画から重たさが伝わってきます。間違ってはいけないという重たさです。
僕は吉本さんの初期の作品「こまねずみ常次朗」からの大ファンです。
その後、 吉本浩二さんは取材をもとにノンフィクション漫画を多く描いていきます。震災のことや手塚治虫のブラックジャックの創作秘話や勝新太郎も描かれています。
ただ今回は、それよりもさらに深く重い気がします。
ここまでの取材で良いのか?この表現で良いのか?吉本さんが、常に自問自答しながら苦しみながら描いている・・・そんな気がします。
聴覚障害というテーマゆえ、デリケートな部分が多くありますが、そこの表現は吉本さんが悩みに悩みぬいていることでしょうから、僕は、しっかりと読み進めることにしようと思います。
耳が聞こえない世界の人はどのように世の中が見えているのでしょうか?他の人からはどう見られているのでしょうか。
聴覚障害者の人はガラス張りの中を歩いているという表現、なるほどなと思いました。視聴障害と言ってもその症状は各々違います。一つの障害の中にも多様性がある。そんなことを感じました。
なぜ漫画が一番の勉強本となるのでしょうか。答えは読めばわかります。
後半にはあの世間を騒がせた佐村河内守氏も登場してきます。そしておそらく二巻ではさらに足を踏み入れていくのだとおもいます。
日頃、気づかないことを気づかせてくれる。考えさせてくれる漫画です。ぜひ一読をオススメします。一緒に考えましょう。
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