発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術 を読みました


著者/借金玉

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2019年 一番良かった本(活字部門)に決定

2018年5月発売のこの本。遅れて2019年に読みました。今はまだ2月ですがもう決めちゃって良いのではないかと思っています。そう!2019年のNo,1であることを。初めから最後まで全部良かったです。なんならあとがきの精神科医の先生の文も良かった。パーフェクトでした。

借金玉とはどんな人?

僕はTwitterで知ったのですが・・・

借金玉さんはADHDの診断を受けてる発達障害者です。幼少の頃から社会適応が全くできずとのことですが、早稲田大学を卒業後、金融機関に就職。その後、起業。一時、調子よくやるも大失敗で転けた後は「うつの底」から這い出し、現在は営業マンとして働いているとのこと。

道具に頼れ! 

前半部分から濃密で最高です。まずは「道具に頼れ!」

ここでは「発達障害式 仕事の原則」が書かれています。これが素晴らしくて!

発達障害でなくとも、ちょっと物を忘れやすい、なくしやすいおっちょこちょいの人から、整理整頓が苦手だなぁという人まで、そうですね、人類の90%以上の人に有効な手段が書かれているのではないでしょうか。

「ぶっこみ」「一覧性」「一手アクセス」と銘うって、具体的に再現性がある内容が細かく書かれています。ここで出てくる「できないことはやらない」という言葉も最高です。

「頼る道具」も多くは安価で売られているものです。

例えば30年生きててどうしても複数の書類をうまく管理、保管できない人、いると思います。毎回、鍵を忘れちゃう人、財布忘れちゃう人、使ってたペンがすぐどこかにいっちゃう人、いると思います。

それはもうやっぱりできないんだと思います。

無理すると危ないですよ

僕は図画工作とか他にも諸々できないことが多くありますが、やっぱりできないんだと思っています。ここで無理して気合でやろうとするととんでもない方向に行っちゃうんじゃぁないんでしょうか?あらぬ方向に救いを求めてしまうともっと大変です。

やれ、先祖が怒っているから壺を買えだの。キミのオーラが弱っているからそれを救うためにセミナーにきてごらん!朝から一緒に心の底から叫ぼう!良くなるよ。とか。意識が高い俺らの軍団に入ろうよ、意識が変われば自分が変わる、自分が変われば世界が変わる!毎日20時から何の役にも立たない話を、がん首揃えて話しましょう!そのうちネットワークビジネスだの仮想通貨セミナーだの、なんちゃらセラピストコンサルタントコーチングマスターの資格がどうたら・・・

はいっ!そんな方向に行かなくて良いです。この本を読んで素直に道具に頼りましょう。

全ての会社は「部族」

こちらはマサイ族

「空気を読む」最近、特に聞く言葉です。この本の中では「部族の中に流れるカルチャーをいち早く読み取り、順応する能力」と書かれています。

ですから、メールのCC欄の順番に異常にこだわりをみせるボンクラとかがいますが、それも部族の中でマウントポジションを示したいことの現れですから、そのカルチャーをサクッと読み取り、ここはゲーム感覚で「部族の掟」とやらを観察しそれに対する適切なアクションで処理しちゃいましょうと、そういうことが書かれています。

「部族」という認識ができていないだけで、社内の居心地が悪くなったりしてしまうのは勿体無いですので、初めに頭に入れておくだけでとってもやりやすくなるのではないでしょうかと、そんな提案がなされています。(明らかに自分と合わない部族とは距離を置くことをおすすめします。)

・ 新人として、入社して、部族でうまくやっていく心得・・・や

・ その行動をしなかったことによる相手の解釈まで。

・ 飲み会の逃げ切り方から

・ この世の終わりのようなやつだな・・・という人への助言まで内容も盛り沢山です。

わしゃ、聞いちょらん、知らん

でも、課長職までついていて、メールの宛先にもきちんと入っていて、さらに、直接話を数人の前で通しているのにもかかわらず「わしは聞いていない」という強レベル老害ボンクラへの対応とか・・・

そこそこどうでもいい社内の発表に何十日もつきっきりになり、日常業務をほったらかし、日常業務のタイムリミットが来ているのになにもできていない意識高い君の業務を変わりに完成させたら、プライドお高いにも程がありますよね~な人だったので、手伝ったことについて上司に告げ口をされ、あげく文句を言われるという、人間性を心から疑う出来事への対処法は書かれていなかったかもしれません。

もう一度、読んでみることにします。

休もう。眠ろう。薬、と、うつの底。

後半は眠れない人に向けて。

そして借金玉さんが飲んだ精神薬の効果、副作用や、薬物、アルコール中毒についての話など。(あとがきの精神科医の先生の文も必ず読みましょう)

飲酒はどうか?それは文化なのか?という話の後には「うつ状態の入り口」から「うつの底」についてです。

・・・

底が見えなくて怖いのが「うつ」です。

どこまで精神が落ちるのか。まだ落ちるのかまだまだ落ちるのか。なぜこんなに無気力なのか、楽しいことが一つも想像できないなんて、どうなってしまったのか。人が怖い、外が怖い、存在が怖い、でも何かしなくては、外に出なければ、太陽を浴びなくては、人と会ったら笑わなくては、体が震えるのをさとられないようにしなくては、・・・

その悪いループから抜け出すには、まずは「うつの底」から抜けることです。

うつの底を抜けるには・・・。

すぐ、簡単に用意できて実践できるアイテムから。

心を楽にする考え方まで。

実際の当事者の生の助言が、再現性のある方法で丁寧に書かれています。

そしてうつの底を抜け出した頃が一番危ないその理由。周りの人にもぜひ読んでおいてほしいところですね。

おわりに

「少しづつだけど発達している」「発達障害に由来する辛さはどんどん楽になっている」と語る借金玉さん。

人間それぞれのペースで成長していきましょう。できないことはポジティブに諦めましょう。時間は究極的に味方になる、そう書かれています。僕もそう思います。そういう感じで過ごしていきましょう。

そして、きっと、、、

明日もちょっぴり良い一日です。

明後日もちょっぴり良い一日です。

その次は小さな花が咲きかけてるかもしれません。

にこにこ♪

そんな感じで気を楽に・・・

同じ時代をともに歩んでいきましょう。

やっていきましょう!

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