近くの道の駅、ソレーネ周南には沢山の野菜が並ぶ季節になりました。
わたくし、以前、畑を借りていたこともあって今でも少しだけ野菜を出荷しています。
今日は
「菊芋(画面左)と生姜(右)」を出荷してきました。
結構似ています。
小さいのが転がっていると生姜か菊芋かわからないときがあります。
最近、よく聞かれるようになってきた「菊芋」ですが、菊の花に似たような花がさくので「菊芋」と名前がつけられたと聞きます。
花の画像はこれ。
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花は綺麗なんですが非常に強い個体でございまして、台風で倒れてもなんのその、菊芋だけはしっかり成長します。近くに植物があればその植物の成長を阻害するほどの食いしん坊植物という感じです。冬、収穫して小さい芋を外に放置しておくと翌年、勝手に生えてきてしまい、ちょっと油断すると畑が菊芋に占領される危険性があります。
菊芋の法的扱いを見ると「外来生物法で要注意外来生物に指定された.」などと書かれています。
と、ちょっと恐ろしい菊芋ですが、昨今では健康に良いんですよ~ということでメディアでも取り上げられ少しづつ認知度が上がってきています。
イヌリンが多く含まれ糖尿病をはじめ、体に良い影響を与えるとのことです。
そして菊芋は生でも食べられるんです。芋なのに生・・・。
調べると甘酢漬けやサラダなどのレシピも沢山出てきます。
わたくしは生の味は好きではなくて、食べやすいのはきんぴら風に炒めたり揚げたりだと思うのですが、もしオススメの食べ方があったら教えていただければ嬉しいです。というか、菊芋は提供しますので加工してお裾分けいただけるとさらに嬉しいです。(加工貿易ってやつですね)
と、ここまでは収穫の秋、素晴らしい秋!ということで書いてきたのですが・・・
やっぱりどうして、そこそこの規模の農家さん以外の人が菊芋を作るのはオススメできません。なぜなら・・・
★ 菊芋洗うの大変だから。
世の中には芋洗い機というものがあるとは聞きますし、ジェットで洗うというのも聞きますが、わたくしは手で洗っていました。畑には電気も水道も通っていなかったので・・・
これが大変なんです。小さいくぼみと芋と芋の間に泥が入り込んでいるので、綺麗にするのにすごく時間がかかります。あまり強くこすると傷が付きます。
★ 菊芋繁殖力高すぎるから。
ほんの小さな芋から翌年芽が出てきます。掘り残しが少しでもあったら翌年、徹底的に除去すべきでしょう。除去した茎をちぎって土の上に置いておくとそこから根が出てきます。すごい執念です。安易な気持ちで植えるのは危険です。戦いに負けるとその土地は菊芋に占領されます。
★ 菊芋販売価格はそんなに高くないから。
地元では一袋、200円~です。
良く菊芋が採れる時期はそのくらいです。そしてその期間が長いんです。
まず、菊芋は大量にできます。次に戦争が始まったら菊芋は真っ先に植えられることでしょう。
できた菊芋は年明けくらいまでなら、収穫せず地面の中に埋めておいても、そんなに傷むことはありません。
菊芋は「個体が強く簡単にできる。大量にできる。収穫しなければ保存できちゃう。」ので、数人生産者が増えるだけで「商品がだぶつく→価格は上がらない、廃棄も増える」というわけです。
少量なら欲しいときに道の駅などで購入するというのがストレスが無いかなと思います。
ではまた。